夏が過ぎたのか切り替わりなのか、気温が低くなってきて過ごしやすくなった今日このごろ。かねてから「涼しくなったら行きたいね」と言っていた場所がある。それが栃木県高根沢町にある「鬼怒グリーンパーク」という大きな公園だ。ここはだだっ広い芝生が広がり、小さい池であひるボートができたり、変な自転車を貸出していたり、小川が流れていて魚の観察も出来るというアウトドアでの遊びを楽しむならうってつけの場所なのだ。
私は外でテントを張ってご飯を食べたり、ゆったりするのが大好きであるので、それを家族としたかったのと、公園を周回できる家族用自転車に乗りたかったのが目的である。家族用自転車は大人4名が乗れ、センターには子供用の椅子が設置されているヘンテコ自転車なのだが、これに我が子をセンターに乗っけて両親が漕いで公園一周がしたかった。
私は前の週から気合を入れ、4種類のサンドイッチメニューを立案、作成し、それを保冷バッグに詰めて当日いざ出発。当日は曇り時々雨がパラついていて、到着後に断念するかも悩んだが、結構な数の家族が遊んでいたのもあり「なら行けるか」どピクニックを決行。雨が降るかもだったので、早く撤収出来るようにテントは張らず、レジャーシートのみにした。シートを敷き、ベビーカーに載せた我が子におやつをあげながら私の気合と愛情がたっぷり詰まったサンドイッチを自ら食べた。まぁ美味しいかな。頑張って作った割にはそんなにだったのだが、これは「サンドイッチは食べるときの手間を少なくするための料理だから仕方ない」とサンドイッチという料理自体の味のポテンシャルが低いせいだ、と無理矢理理由をつけて納得した。照り焼きチキンとかめんどくさくなりに作ったんだけどなぁ、パンよりコメのほうが合うわ。
食後、レジャーシートに我が子を乗せると、意気揚々と設置してある小テーブルに掴まってつかまり立ちをしてみせた。どうやら屋外では場所見知りは発生しないらしい。その元気さをハイハイレースで発揮してくれたら嬉しかったのだけど。
食後の休憩も終わり、いざメインイベントの家族チャリンコに。レンタル料の500円を払い、我が子を赤ちゃん用椅子にセットして出発！
大きい車体の割にはペダルは軽く、妻と二人でしっかり漕ぐと結構スピードが出る。我が子の表情は真顔だが、「おぅ」と声を発する程度にはリラックスしていた。妻が降りて正面からの動画を撮ったのだが、左肘をついて王様のような堂々たる座り方をしている映像が撮れた。後ろでせっせとペダルを漕ぐ私はさながら下っ端兵隊といったところか。その後も途中で咲いていたコスモスと写真を撮ったりしながらゆっくりと周回した。走ってるときの風が気持ちよかったのか、写真を撮るために止まったら「うー！」と少しぐずるような声を出していた。赤ちゃんの言葉を正確に察することは難しいが、このときばかりは「止まんないで走れよ」と言いたかったに違いない。
周回もあっという間に終わってしまい、今日のハイキングはこれでおしまい。子供が生まれる前にも来て小川の魚を眺めたり花を見たり楽しかった鬼怒グリーンパークが、子供といっしょに来るとまた違った楽しさを教えてくれた。
また来るよ。
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