今年は近年稀に見る遅さで桜が咲き、入学式シーズンでの開花となった。職場の周りに桜が咲いているため、事務所を出るたび「キレイだな〜」なんて思いながらなるべく桜を見るようにしている。やはり家族で見たいし、生まれて間もない我が子にも見せた方が成長にプラスなんじゃないか、こんなにもキレイなのだからとなんの根拠もない考えのもと近くの公園に妻と子供と3人で散歩をした。子供と大人で感性が変わるなんて常識で、昔はハズレおかずだと思っていたアジフライも、今ではどうしても食べたい！なんならトンカツより上位な存在となっている。しかしながら、満開の桜を見たときの心の高鳴りや満足感、刹那を感じる少し感傷的な気持ちは幼いときからあまり変わっていない気がする。学生の頃は新シーズンが始まる不安や期待も入り混じった今より少し複雑な感情になっていたので、今のほうが若干シンプルに桜を楽しめている気がする。花より団子なんて言葉は絶対使えないほど桜を心から楽しんでいる。甘いものなんていつでも食える今の時代、心動かされる桜の方が誰がどう考えたって価値が高いだろう。しかも1年で一週間くらいしか見られないのよ！
話戻して3人で散歩をしていると、自分はあと何回桜が見られるのかな50回くらいかな、とか、子供が小さいうちで桜の良さがわからなくてもいいから親のエゴでもいいから桜をたくさん見せてあげたいなどと考えていた。我が子が桜好きで、一緒に「キレイだねー」なんて言いながら散歩できる日が来るといいな。
