ある日、妻がネットをサーフィンしていると、「いちご柄の服があったよ、女の子向けの服だけどね」と報告してきた。栃木県はいちごの名産地、とちおとめに背を向けて寝ることのできない、いちご王国であるので、「栃木県民にとっていちご柄は男も女も関係ない！買わねば」と話し即購入。赤ちゃんの服見るのって自分の服の100倍テンション上がるのよ。
いちご柄の服が届いた次の日、お出かけの際に早速着せてみると、かなり可愛い。女の子っぽくはないんだと、半ば自分に洗脳をかけつつ見ていると、男の子でも普通に似合うじゃんと思えてくる。
着させられた我が子も、なんだか分かってはいないがちょうどタイミングよく、ニッコリご満悦の様子。我が子ながら、栃木県民の自覚がある素晴らしい子供である。
そんな勝負服を着て出かけた先は、ベビザラス。今日は初めてのおもちゃを買いに来たのだ。まず、私はどんなおもちゃがあるのかを知らないので、色々見て回っていると、車のおもちゃからアンパンマンシリーズから、多種多様なおもちゃがずらり。この中から選ぶのめちゃ大変では？
とはいえ我が子はまだ2か月、使えるおもちゃの数はそう多くないので、泣き止ませ用のマラカスみたいなおもちゃを購入。選んでいる際10秒ほど立ち止まるとベビーカー内の我が子がグズりだすので、ほぼノンストップで店の中を歩き続ける奇妙なおじさんとなってしまった私。その姿はまるで、ずっと泳ぎ続けるマグロかのごとく。マグロよ、君はこんなに大変なんだな。
うきうきでおもちゃを購入し、帰宅。早速使ってみると、
少し泣き止む！
効果はあるものの、泣きそう⇔泣くのをこらえる
を行ったり来たりする感じで、期限が良くなるわけではなかった。5-10分程度抱っこまでの延命策程度にしかならんなこれは。おもちゃの説明書きに「3分以上使って泣き止まなかったら病気の可能性があります」と書いてあり、自分の製品に自信を持ちすぎでは？とツッコミを入れる。泣き止むけどすぐ泣き出すんじゃ意味ないじゃないか。
初めてのおもちゃは成功だか失敗だかわからんが、これからおもちゃをいろいろ買っていくんだろうな、そして結構な確率で失敗に終わるんだろうなと、少し悲観めいた思考がよぎった。
